2015年5月 1日 金曜日

サッカー・バスケに多い足首捻挫は東浦町・大府市ほまれ接骨院へ

さあ、新年度も始まり、新入生もそろそろ部活が始まってますかねー。

先日、小学校低学年のサッカー少年が来ました。

松葉杖をついて。

1週間前にサッカー中に足首を捻って、そのまま病院に行き、レントゲンの異常はないけど痛みが強いので松葉杖をついて帰されました。

で、ゴールデンウィークの最終日に試合があるので、それに出たいということで当院に来院されました。

見てみると、外くるぶしの周囲が若干腫れてる・・・

試しに歩かしてみると、痛くはないけどまともに1週間あるいてないので歩き方を忘れて少し足を引きずる感じ。

さらに外くるぶし周りを押さえてみると、いわゆる足首捻挫の時によく痛める靭帯部に押してに痛みはありません。

押して痛いのは、外くるぶしの下端とその少し上の部分。

動かしてみても、痛い捻挫した方向はやや痛いものの、そこまで強い痛みは感じません。

この年代でまず、忘れてはならないのは2つあります。

①骨端線

1つ目に骨端線といって、骨が成長するところ。

主にすねやモモなどの長い骨では上下の端っこにある軟骨です。

レントゲンでみると、黒く線状に透けています。

ここの軟骨部分で骨の成長が行われるため、「成長軟骨」と呼ばれることもあります。

つまり、足首を捻ってこの「骨端線=成長軟骨」に傷が入ったり、ずれたりすると成長障害を起こすかもしれないので、ここは慎重に判断すべき場所です。

レントゲンでハッキリ分かるものもあれば、分からないものもあるので、注意が必要です。

さらに骨端線の損傷の場合、損傷程度が軽度であればいがいと腫れません。

これも、判断を難しくする一つですが、何より骨端線のある場所を押して痛いというのが、もっとも有用だと思います。

もちろん、僕らにとってはですが。

お医者さんでは、レントゲンやMRIやCTなどで判断してくれます。

②靭帯>骨(軟骨)

この年代の子供たちは骨や軟骨の方が、靭帯よりも弱いことは多々あります。

先ほども書きましたが、今回の少年は靭帯部分を押しても痛くありません。

でも、その靭帯がくっついている外くるぶしの下端部分は押して痛いです。

つまり、足首を捻る時に本来なら靭帯が引っ張られて、靭帯自体が損傷を受けることが多いのがいわゆる捻挫です。

しかし、今回のような子供の年代は足首を捻って靭帯が引っ張られた時に、靭帯自体よりも靭帯がくっついている骨や軟骨部分の方が強度が弱いので、そっちの方が傷ついてしまうことが多いのです。

実際、野球肘で内側の肘が痛くなる場合は、小学生は軟骨が傷つくことが多く、高校生くらいからは靭帯を損傷することの方が多くなります。

これは、高校生にもなると、成長速度も遅くなり、肘自体の骨はだいぶ強度が増したためということが言えます。



さらにレントゲンでは、写りにくいことがあるので、注意が必要です。

上記二つとも、エコーで確認して、若干怪しい画像が観察できたので、違う病院を紹介しました。

結局、上記2つとも判断はお医者さんに委ねられます。

で、軽度の骨端線損傷と、小さい剥離骨折があったそうです。

まあ、試合はダメになりましたが、将来のことを考えれば、今は休んだ方がいいですね。

ということで、落ち着きました。

とにかーーく、子供は成長している分、どこをケガしても判断が難しい場合があるので、いつも慎重に注意してみてますよーー。

ていうお話でした。




投稿者 ほまれ接骨院